アンケートデータは独特です。カテゴリー別の回答、段階的な評価、自由記述のフィードバックが混在しており、標準的な可視化手法では不十分な場合があります。このガイドでは、各質問タイプを効果的に可視化する方法を解説します。
アンケートデータの種類を理解する
グラフを選ぶ前に、扱うデータの性質を把握しましょう:
尺度特性のないデータ(名義尺度)
- 単一選択・複数選択の質問
- はい/いいえの質問
- 属性カテゴリ(性別、居住地域など)
順序のあるデータ(順序尺度)
- リッカート尺度(全く同意しない → 非常に同意する)
- 順位付け質問
- 満足度評価
数値データ(間隔尺度/比率尺度)
- 年齢層
- 所得層
- 頻度カウント
選択式質問の可視化
単一選択(シングルセレクト)
最適なグラフ:横棒グラフ
利点:選択肢のテキストが長くても読みやすく、上から下へと自然に並び替えて比較できます。
複数選択(マルチセレクト)
回答者が複数の選択肢を選べる場合、合計が100%になりません。
重要: 混乱を避けるため、単に「%」とするのではなく「回答者の何%が選択したか」と明記してください。
リッカート尺度の可視化
リッカート尺度は調査の要です。可視化の際はデータの「順序性」を維持する必要があります。
標準的な5段階リッカート尺度
最適なグラフ:分岐型積み上げ棒グラフ(Diverging Stacked Bar Chart)
中心に「どちらでもない(中立)」を配置し、ポジティブとネガティブの乖離を明確にします。
- ネガティブな回答(反対など)は左側に伸ばす
- ポジティブな回答(賛成など)は右側に伸ばす
- 中立は中央に配置する
順位付け質問の可視化
簡易順位付け(上位3位まで)
最適なグラフ:積み上げ棒グラフ
各選択肢の1位、2位、3位の分布を表示します。1位を濃い色、3位を薄い色にするなど、色の濃淡で重要度を表現しましょう。
属性別の分析(クロス集計)
最適なグラフ:グループ化棒グラフ または スモールマルチプル(並列表示)
例:年齢層別の満足度。年齢層は昇順など論理的な順序で並べます。
自由記述回答の可視化
自由記述は可視化の前にテキストマイニングが必要です:
- 単語頻度: インパクト重視の場合はワードクラウドを活用。
- 感情分析: ポジティブ/ネガティブの割合をドーナツグラフで表示。
アンケート可視化のベストプラクティス
- サンプルサイズ(n数)を必ず明記する: データの信頼性を判断するために不可欠です。
- 一貫した尺度を使用する: 関連する質問では、軸の範囲や配色を統一します。
- 順序を尊重する: 順序尺度(リッカートなど)では、自然な並び順を崩さないようにします。
- 色の定石を活用する: 緑=ポジティブ、赤=ネガティブなど、直感的な配色を選びます。
グラフ選択クイックリファレンス
| 質問タイプ | 最適なグラフ | 代替案 |
|---|---|---|
| 単一選択 | 横棒グラフ | 円グラフ(選択肢が5つ未満の場合) |
| 複数選択 | 横棒グラフ | アップセットプロット |
| 5段階リッカート尺度 | 分岐型積み上げ棒グラフ | 積み上げ棒グラフ |
| 順位付け | 積み上げ棒グラフ | スロープチャート |
| 属性別分析 | グループ化棒グラフ | スモールマルチプル |
結論
アンケートの可視化とは、単にデータを見せることではなく「洞察(インサイト)」を明らかにすることです。適切なグラフはパターンを一目で理解させ、次のアクションへと繋げます。
可視化の準備はできましたか? ChartGenを使えば、数秒でアンケートデータをプロフェッショナルなチャートに変換できます。


